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第7回Happinessセミナーレポート「テレワークのチームマネジメントを考える」

第7回Happinessセミナーレポート「テレワークのチームマネジメントを考える」 写真

コロナ禍においてテレワークを導入する企業が増えて来た昨今。それによってメンタルヘルスの問題やモチベーションマネジメントなど新たな課題を抱える組織が急増しています。本セミナーでは経営者・人事担当者・マネージャーの方を対象に、まだ有効な打ち手が確立されていないテレワークにおけるマネジメントの課題を、参加者様と共に考えて行くことを目的として開催しました。

 

イベント情報

 

開催日:2021年10月20日(水)16:30~18:00 無料オンライン開催

タイトル:第7回Happinessセミナー「テレワークのチームマネジメントを考える」

講師:(株)Pallet代表取締役 羽山暁子

 

 

 

セミナーの流れ

 

①チェックイン(自己紹介・参加の目的)

②テレワークの現状を知る

③Pallet流テレワークにおけるコミュニケーションデザインの紹介

④地方のテレワーク浸透について考える

 

 

全国と地方のテレワークの現状を知る

 

普段のセミナーでは参加者様が20~30人ほどお越しくださいますが、本議題で募集をかけたところ、総参加人数は12名とやや少なめでした。ご参加いただいた方は全員地方在住で、自組織がテレワークを実施しているという方はいらっしゃらず、また(株)Palletとお取引がある企業様もローカルの中小企業が多いため、「テレワーク」という議題がまだまだ議論の対象になっていないことを実感しました。

 

では実際、全国のテレワーク事情はどうなっているのでしょうか。羽山からパーソル総合研究所が発表した『第4回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査』を参考に、全国のテレワークの現状に関するレクチャーが始まりました。

 

羽山「現在正社員のテレワーク実施率は全国平均で30%弱です。他のご参加者様もおっしゃっていましたが、わたしも東北でテレワークOKにしている企業様というのは、今のところないと把握しています。ご縁のある大阪府の大手メーカー様にお伺いしたところ『テレワークは普通』とおっしゃっていましたし、埼玉県の企業様では『人事・経理系は一週間に一回はテレワークにしています』ということを耳にしました。

 

テレワークの生産性ですが、日本はテレワークをすると生産性が下がると感じているというデータが出ています。これは先進国としては特殊なことです。

またコロナによって就業者の意識にどんな変化があったかというと、先行きの不安から、専門性の高いスキルを身に着けたいという意欲が高まり、そのスキルを活かして副業・兼業を行いたいと答えた方の割合が増加しました。他にもテレワークができる職種に転職したいと思う方も多くなったことがデータから見えてきました。

 

出典:パーソル総合研究所

そしてもう一つ就業者側の意向として、今後コロナが落ち着いてきた時にテレワークを続けたいかという調査データによると、約8割の方が継続を希望しているとのことです。また、テレワークを実際に実践した企業の8割の正社員が、今後も一週間に一度ほどのテレワークを希望しており、テレワークを実施したことのない企業の正社員のおよそ30%がテレワークを希望しているということも明らかになりました。」

 

 

女性のキャリア構築と理想の生活実現の鍵はテレワークなのか?

 

レクチャー後、「今後のローカルがどうなって行くかについて語り合いませんか?」という羽山からの提案により、急遽ブレストが開始されました。今回は地方在住でキャリアを積みながら、子育てをしている女性の参加者様が多かったので、その方たちを中心に『子育て×働き方×テレワーク』について想っていることをシェアしていただき、その内容を下記表にまとめました。

 

 

他にも、近畿地方からご参加くださった会社経営者の男性からは「テレワークは地方では出来なくないけど、やろうともしていない。働き方改革を推進している会社でも、私が住んでいる県でテレワークを導入しているのは(自社と関係がある企業の)80社中2社しかない。まだまだ地方で浸透するのは数年先だと思う」

 

という現状シェアと考察をいただきました。この議論によって、子育てをしながら会社にコミットして働きたい女性が多く存在する一方、それを叶える組織体系や文化がローカルの中小企業においては未発達であることの課題感が浮き彫りになりました。

 

 

Pallet流テレワークの関係性デザイン方法を紹介

 

どんなに働き方が変わっても、マネジメントの肝となるのは心理的安全性をどう作っていくかということです。テレワーク導入時にずっとZoomをつけっぱなしで就業者を監視する会社もありましたが、その方法では心理的安全性は作られず、メンタルダウンの原因になりかねません。関係性の質をいかに高めていくかは大事ですが、リアルな場とテレワークにおける関係性のデザインでは作り方が異なります。そこで事業に関わってくれている15名中13名がテレワークという、㈱Palletがどんな取り組みを行い関係性のデザインをしているのか。羽山から9つの取り組みに対する紹介がありましたが、本レポートでは取り組みの1つであるMyWiLLシートについてのみお伝えします。

 

羽山「My WiLL Sheetというものを運用して、6か月間チームでは何をするのか、Pallet内で自分はなにをするのか、Pallet以外でのプライベートも含むその他活動は何かを書いていただき、全員が閲覧できるようにしています。このシートを元に私は月初の1on1面談を行います。なぜこれをやっているかというと、Palletは業務委託メンバーが多いのでそれぞれの現状を互いに把握し、仕事を振れるかどうか、アシストをしたほうがいいのかを判断するために使用しています

 

 

 

ここまでのセミナー内容を受けて、参加者さまから下記のようなご感想をいただきました。

 

「ローカルでは仕事の振り方が難しい。働き方や勤務時間などがパッケージングされていて崩すのが難しいのが現状。もっと個々人に合ったオーダーメイドな働き方になればいいのにと思った。Palletは色々対策されていてすごいなと思った」(男性/宮城県)

 

「コロナになってからお金よりも自分の時間を大切にしたいと思うようになりました。前職はテレワークができる職種ではあったものの、会社がOKを出さず、色々思う所があり退職しました。新しい働き方を導入することは、組織文化が弊害になっていることもあるし、組織側の負担も大変だとは思います、(それが叶えば)働きたい人がちゃんと働ける世の中になっていくのだろうなと思いました。」(宮城県/女性)

 

 

地方のテレワーク浸透を阻むものは、一体なんなのか?

 

上記感想を受け、再び羽山が「どうやったらローカルの中小企業はテレワークを導入できるのでしょうか?」と全体に問いを投げかけました。すると士業に携わっている参加者様が、実際にテレワークを実践したときの体験をシェアしてくれました。

 

「コロナが流行した当初は、社員とお客様の安全のためにテレワークを推進しておりました。その時はお客様も『しょうがないよね』と言ってくださっていましたが、マスクが普通に手に入るようになった頃には、テレワークでの面談はお客様が許して下さいませんでした。仕事上、経営に関わる大切なお話をさせていただくので、お客様から『そこは会って話を進めて行くものだろう』と」

 

また別の参加者様は、自組織の文化や評価制度について語ってくれました。

 

「オフィスにいることを良しとするカルチャーがあります。オフィス内での振る舞いが評価基準になっていたので、その評価基準が変わらなければテレワークは難しいのでは?と考えています。一方で、経営者が考え方を変えるのは難しいのではないかなとも思っています」

 

ローカルにおけるテレワークの浸透には、組織課題だけではなく、地域社会の理解という点も重要になってくることが明確になりました。議論が白熱しすぎて、終了時間を少しだけオーバーする盛り上がりを見せた今回。最後に羽山はこんな言葉で締めくくりました。

 

羽山「ローカルのテレワークはこれからだな、という感じではあります。ですが子供がいるからキャリアを諦めなければいけないという現状に関しては、企業努力が必要です。テレワークを含め、もっと働きたい方がイキイキと働き、それぞれのライフスタイルにフィットした働き方ができるように、私たち一人一人が社会に対してわちゃわちゃと声を上げ、言い続けることが大切です

 

 

 

参加者様からのご感想

リモートのチームビルディングを意識し始めのが、今年の夏からでした。まだテレワークでの関係性デザインの方法は社会的にも確立されていないので、いいやり方が決まっているわけではありません。

今回Palletさんの取り組みを参考にさせていただきつつ、どんどん自分たちでアイディアを実践して試していくことが大事だと感じました。(宮城県/男性)

 

 

まとめ

 

テレワークのチームマネジメントについて参加者さまと共に考えてきた1時間30分のセミナーでしたが、現状としてはテレワークの浸透や、マネジメント手法の確立は現段階ではまだまだ発展段階であることが分かりました。今後Palletでも更なるテレワーク環境における関係性デザイン方法を試し、組織開発の専門家として、「はたらくことが当たり前のように幸せになる社会」を企業のみなさまと共に創り続けられるよう、今後も活動していきたいと思います。

 

次回セミナーのご案内

 

 

次回の第8回Happinessセミナーは、日本の人事や組織開発の第一人者である志水静香さんをゲストにお招きして「働き方の変化と学び直し~リスキリングの重要性とは」というテーマでパネルトークを展開します。

技術がどんどん進化していく中で、リスキリング=「学び直し」の重要性が高まっています。学びなおすことがどれだけ大切か、学びなおさないことで日本においてどれだけの損失がおきているのかを、事例を踏まえながら色々お話しいただく予定です。

すごくパワフルでステキな方なので、皆様と繋がって頂けたら嬉しいと思います。

 

開催日時:2021年11月17日(水)17時~18時30分

場所:Zoom

参加費:無料

詳細・お申し込みはこちらから→https://peatix.com/event/3055229/view