お知らせ
機能体から共同体としての組織へ
先月、仙台で行われた東北PMセミナーにて、弊社代表の羽山が
「組織体から共同体としての組織へ」
という議題で講演させて頂きました。
今回はその講演会のレポートをお届けします。
この日は会員様限定の会場とオンラインでの講座
VUCAの時代の理想とされるマネジメント
今回の内容は、マネジメントの歴史から遡り、現代に求められているマネジメントとは何か、どんなソリューションが必要なのかということを濃縮して1時間でお伝えする内容でした。
今までのマネジメントは機能体。
機能体とはいわば「従業員は歯車の人」。組織を円滑に動かすための労働力であり、上意下達で正確な作業をさせるマネジメントが一般的でした。
もちろんこれからも機能体としてのベースは必要です。けれど今の時代、女性の社会進出や多国籍化、年下の上司など組織環境の多様化が進み、それに伴うマネジメントの在り方や組織内におけるコミュニケーションの在り方に、必然的に変化が求められています。
ではどのようなマネジメントが求められているのでしょうか?それは異質の価値観を一対一で大切にし、「あなたは何がしたいのか」「あなたが大切にしていることは何なのか」、「あなたがこれから取り組みたいプロジェクトはなんなのか」「あなたはどんなバックグラウンドを持ってここまで成長してきたのか」ということに関心を寄せ、一人一人が違う人間だと認識し、個を活かすマネジメントが大事になります。
そのような組織づくりに必要なスキルとして、コーチングコミュニケーションにおける適切な質問・フィードバックのスキル、自他尊重するアサーティブネスな対話方法、他にも色々ありましたが、それらを使いチームにおける心理的安全性を作ることがとても大切であると講座内では伝えられていました。
「今マネジメントを担当されている世代の方々が体験したことがないマネジメントをしていくわけですから、本当に大変な時代だなぁと思います」
自身のマネジメントの経験や、現在関わらせて頂いている企業様の取り組みを知っているからこそ、羽山はそんな言葉を講演の端々に添えていました。
組織共同体という概念
そして今後組織の在り方は、機能体から共同体へとシフトしていくことの重要性を語っていました。共同体とは心理学者であるA・アドラーが提唱した、共同体感覚を持った社会のことを表し、「自分が所属する社会がより幸せな状態になるために、自分がどういう行動を取るか」という感覚を持つことを示します。
簡単に伝えると、共同体は「親の介護が大変なんだ」とか、「いま子供が熱を出してしまったんだ」などの、お互いのことを知っておくと協力し合える、友情と愛情で結びついた組織であるということです。
最近の研究では、このような職場共同体感覚があると以下の3つのような効果があることが実証されているそうです。
1.職場信頼感が高まっていく (自分の良さが発揮できる感覚 )
2.自己受容感 (自分には価値があると思える 組織の生産性が最大化される)
3.社会貢献感が高い (社会に貢献できている社会の役に立てている感覚)
ではそれらを実現するためには何が大切かというと、
「つながり」「安心」「自分らしさ」「自信」「幸せ」「勇気」「やる気」「やりがい」の8つを、最初から順番にチェックして埋めていく仕組み化こそが大切。
「理論は分かっていても、実際に組織改革を行いチームを作るには時間も必要。でもこれをちゃんと一社一社がやると本当に強いチームが作れるんです。コミュニケーションは質と量なのでコツコツやることが大事ですね。」そう締めくくり講演会は終了しました。
1時間という限られた時間だったので、詳しい方法や成功事例などのご案内は出来なかったのですが、PalletではWiLL Partner事業として、強いチームを作るための仕組み化の導入を中長期にわたり支援するソリューションシステムサービスを展開しています。
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